2015.06.07投稿
6月6日(土)、国の重要無形民俗文化財に指定されている「因幡の菖蒲綱引き」が行われました。
この行事は、旧暦の「端午の節句」にあたるこのころ、子ども組によって行われるもので、夏の季節への変わり目であるこの時期に、子どもたちの健やかな成長を願って、菖蒲やカヤで編んだ綱を引き合って行うものです。
写真は、子どもたちが男子と女子に分かれて綱を引き合う様子です。初節句の家をはじめとした家々の前で行います。お店の前での綱引きは、男子チームが勝っていました。
女の子から、「菖蒲湯にしてください」とのことで、菖蒲の葉をいただきました。すごくいい香りです。
昔からの伝統はすべてに意味があって受け継がれています。
その意味を大事に、行事に参加していきたいです。
※「菖蒲(しょうぶ)」・・・元は厄払いが目的で、邪気や悪鬼を祓う薬草とされていた菖蒲を軒にさしたり、湯に入れたりして無病息災を祈った。やがて武家社会になると、「菖蒲(しょうぶ)」は、「勝負」や「尚武」に通じることや、形が刀に思わせることから、武を尊ぶ節句へと変化していった。現代でも5月5日(子供の日)にたてた風呂に菖蒲を入れ、これに入れば暑い夏を丈夫に過ごすことができると信じられている。また、菖蒲湯には「鎮痛・血行促進効果」があり、香り高いので、天然のアロマテラピー効果があるといえる。